最適な間接材購買のススメ

  • 社長コラム第2弾

    2017/12/10

    購買の「納得感」は、どのように醸成されるのか?

    良い購買とは?

    購買の目的はコスト削減だけではなく、適正価格の取得であると申し上げました。その上で、「良い購買」を定義すると『どんな状況においても、必要としているサービスレベルに合った適正価格を取得し続け、サービスレベルと価格とのトレードオフをいつも正しいバランスにしておく』となります。
    更に、「良い購買」というものは、人それぞれのものさしで判断されていて「納得感のある購買」「納得感のある価格の取得」という言葉に言い換えられます。

     

    購買の納得感とは?

    購買担当者はそれぞれの価値観によって、自身が「納得」できる購買の方法を持っています。
    その方法は世の中のベンチマークと比較して価格の「納得感」を得たり、比較購買で取得した価格で「納得感」を得たり、購買のプロとして情報の格差をなくして原価の積み上げをし「プロとしての納得感」を得たりなど、色々な方法が存在します。

     

    個人の購買の納得感とは?

    ここで、個人の購買に焦点を当ててお話をしてみます。
    たとえば皆さんが(50インチの大きさで、ネットワークに接続でき、4K対応、録画機能など)自分が必要としている機能がついているテレビを買う時を思い出してください。

     

    私であれば、まず「価格.com」で自分の購入したい機能(仕様)について色々なメーカーのブランドで、いろいろな店舗の価格を調べます。これは、自分が欲しいと思っているレベルのテレビだったら、どのくらいの幅で売られているのか、ということを知りたいからです。もちろん、「価格.com」の中での最安値がいくらかも必ず確認します。
    また、複数の情報ソースの価格も知っておく方が、より自分の持っている情報の信頼度を上げることになるので、「Amazon」などの他のサイトでも調べるようにしています。

     

    その上で、今度は量販店に行って、実際の商品を見て、店員さんにインターネット上の情報だけでは分からないことを質問したり、価格交渉をして、サービスや保証のことなどを確認します。最終的に、実際の店舗の価格がインターネットに出ている価格よりも少し高かったとしても、ポイントをもらったり、おまけをつけてもらったりしながらトータルで判断して、お店で購入するというような「プロセス」を踏みます。

     

    このように、量販店での価格が、これまでに探した一番の安値でなくてもここまでの「プロセス」を踏めば、自分の購買に対して「納得感」と「自信」を持てるのではないでしょうか。この「納得感」は、おそらくこの「プロセス」を通じてできるのだと感じています。

     

     

    企業での購買の納得感の醸成とは?

    では企業や会社の中での購買における「納得感」というものは、どのようなものなのでしょうか。

     

    たとえば、稟議書のことを考えてみましょう。

    組織のプロセスとして、形式的に判子を押しているという方々も少なくないでしょうし、稟議書に書かれている金額に自信を持って承認している人は、ほとんどいらっしゃらないと思っています。そんな中で、その稟議書の金額について、決裁者に「納得感」を持ってもらうというのが、購買の担当者もしくは購買部の最大の役目なのではないかと思います。購買する「もの」や「サービス」のコストだけでなく、サービスレベルも含めて合致しているということが「納得感」であると思います。

     

    稟議決裁者に金額とサプライヤーに「自信」と「納得感」を持って決裁してもらうために、単に部下を信頼するということだけではなく、個人でテレビを買うときと同じように一連の購買プロセスを行った事を稟議承認時に決裁者と共有できていたらどうでしょうか。

     

    その稟議書の記載価格が世の中の最安値であるかについて、決裁者は自信を持てないながらも、希望のサービスレベルや品質において、おおよそ今の市場価格であろうという決裁する上での「納得感」の醸成にはなっているのではないでしょうか。

    その「納得感」さえあれば、最安値でなかったとしても、決裁者は「自信」と「納得感」を持って稟議の決裁ができるはずです。

     

    つまりは、購買の「納得感」の醸成をするのは、購買のプロセスをしっかりやりきって、そのプロセスを残して共有していくことなのです。

     

     

    著者:谷口健太郎 書籍:間接材購買戦略-会社のコストを利益に変える

    -(東洋経済新報社)より一部抜粋

     

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