最適な間接材購買のススメ

  • 社長コラム

    2018/01/23

    【専門性の有無は最重要ではない!】危ないインソース(内製化)とアウトソース(外注)の考え方

    ■“アウトソース”と“インソース”を分けるには、最初にコア業務とノンコア業務で分ける

    私が考える、経営として危ない“アウトソース”と“インソース”の考え方は、専門性のあるなしという「ものさし」をコア業務とノンコア業務という「ものさし」よりも優先して使うことです。専門性が必要だから、ノンコア業務でもインソースで行うという判断は危ういのです。

     

    アウトソース、インソースを考えるときに、まずは、コア業務とノンコア業務で分けて、基本コア業務をインソースで行いノンコア業務をアウトソースで行います。

     

    その上で、ノンコア業務の中は、専門性があっても最初の判断通りアウトソースすべきですし、ノンコア業務であったとしてもプロセス管理や情報管理など、戦略性が少しでもあるものは例外的にインソースで行うべきだと考えます。

     

    コア業務のほうは、基本インソースということがベースにあるのですが、標準化できるものがある場合には、部分的にアウトソースしても良いかも知れません。

    いずれにしても、大事なことは、専門性のあるなしを優先してアウトソース、インソースの分類をすると間違いが起こる可能性があるということです。

     

     

    ■製薬会社の例を考えてみましょう。

    製薬会社で新薬を開発していくことは、経営戦略としては、ど真ん中の戦略的業務であり、コア業務となります。

     

    競合他社との競争や情報管理の観点からも、ここの業務をアウトソースしていくことは、あまり考えられない選択肢ではないでしょうか。

     

    ただし、新薬を開発していくプロセスの中には、新薬ができて、実際の販売に至るまでの間に、国の認可を取るために治験でデータを取り続けるというようなプロセスがあります。

    ここにも確実に医薬という専門性はあるのですが、業務としては、標準化できるプロセスもあり、この部分を会社の中に専門家を置くより
    も、アウトソースしていくべきです。そして新薬の開発研究に専門家のリソースを配分していくというのが、正しい判断ではないかと思います。

     

    実際に、アメリカでも日本でもこの部分のアウトソースを受けて伸びている会社があります。

     

    同様に、治験が終わり、めでたく国からの新薬の認可が下りた後、商品としての新薬を大量に生産するという段階になったときは、どうでしょうか。やはり、薬を製造するという専門性はかなり高いものがあります。

     

    ただし、新薬の研究開発に比べてその業務は標準化できることだと、考えたらどうでしょうか。つまり、専門性を必要とする領域で、コア業務に近いものの、戦略的には優先順位が少し低く、標準化ができる業務については、専門家であってもアウトソースを使っていくということが重要となります。

     

     

     

    専門家を雇うメリットとデメリット

    ノンコア業務で専門性の高いものはどうする方が良いか?

     

    まず、ノンコア業務や非戦略性の業務の中で、専門性のある社員を雇ったときのデメリットとはどんなものでしょうか。

    専門家を社員として、ノンコアの業務で雇ったとき、本当に期待通りの専門性を持っているかは、実際に仕事をしていかないと分からないという点です。

     

    コア業務や戦略的業務であれば、素養のある専門家を、たとえ雇用した後、残念ながら期待通りではなかったとしても時間をかけて教育していくという「投資」も可能だと思います。

     

    しかしながら、ノンコア業務や非戦略的業務の中で雇った人の専門性が期待通りでなかった場合、投資をして時間をかけて教育をしていくことが、リターンの観点からも得策だとは考えにくいと思います。

     

    なぜなら、コア業務や戦略的業務の中での専門家は、専門の業界の知識や情報が常に進化していきますが、ノンコア業務や非戦略性の業務の中に入った専門家は、進化しづらいと考えられます。

     

    次回は間接材と専門性の関係性について具体的にお話して参ります。

     

     

    著者:谷口健太郎 書籍:間接材購買戦略-会社のコストを利益に変える

    -(東洋経済新報社)より一部抜粋

     

     

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