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コラム
2021/03/22
間接材の購買プロセスの「実行」と「保存」の方法
購買プロセス業務 「実行」と「保存」を分けて考える
「購買のプロセス」における業務をさらに因数分解して、どの業務をアウトソース・インソースに分類すべきか見ていきたいと思います。
ロングテールの購買はインソース? アウトソース?
「購買のプロセス」において、“業務効率が悪い”“採算性が低い”などロングテールの購買には課題が多いです。ただし、このロングテールにおける購買の「業務効率アップ」という課題が解決できるのであれば、購買の「業務情報を残して共有」するという観点で考えると、インソースで行うべき業務です。
その際、「業務効率アップ」と「業務情報を残して共有」する両方の課題を解決するのがITやシステムの活用です。それらは自社で作成するよりも、クラウドの仕組みなどをうまく利用しアウトソースで行う方が効率的で得策と言えるでしょう。
実行はインソース 仕組みはアウトソース
プロセスを実行するのはインソースですが、その「購買プロセス」を保存し共有するのは、クラウドの仕組みを利用した方が効率的です。
貯めておくためのシステムはアウトソーサーのクラウド上にあるとしても、自社の組織という箱の中プロセスを「見える化」し、自社でコントロールできるようにしておけば良いのです。
プロセスをためておく効用
プロセスを貯めておくメリットは、次のようなことと結びつきます。
購買部門という組織は、お金を扱い、ものやサービスを購入するという立場にあるため、不祥事が発生する可能性が高い部門と言えます。
そのため、会社としてはできるだけそのリスクを避けるために、担当者のローテーションを行わざるを得ません。
しかし、この人事ローテーションを行う際、購買情報や過去のプロセスが属人化しており、経験や
ノウハウが引き継がれないリスクが付きまといます。
そこで、組織という箱の中にアウトソースのクラウドシステムを取り入れ、システムの中に情報とプロセスを残しておけば、このリスクを回避することができます。プロセスを残していれば、担当者が変わっても後任が利用でき、企業や会社の購買資産となるのです。
谷口健太郎 著 「間接材購買戦略-会社のコストを利益に変える」東洋経済新報社 を要約
谷口健太郎 著書
「リバースオークション戦略」東洋経済新報社
「間接材購買戦略 〜会社のコストを利益に変える〜」東洋経済新報社この記事が「参考になった!」と思ったら、facebookまたはTwitterでぜひ
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