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トップページ間接材購買ナレッジ&コラム第十四回 変動費のはずが固定費に?

第十四回 変動費のはずが固定費に?

2015年1月20日

変動費の中の単価を見直す

会社が業務委託やアウトソーシングをするのは、本来業務への経営資源の集中や組織のスリム化、外部の専門機能の活用などの理由のほかに、経営の効率化を図る手段としての「固定費の変動費化」があります。
自社で人材を含めたリソース(経営資源)を使って、ある業務を行おうとすると固定費になってしまいます。そうなると、その業務が必要でなくなったときや縮小を考えた場合でも、人件費などの固定費はなかなか削減することが難しいものです。 そこで、こうした課題をタイムリーに解決する方法として業務委託やアウトソーシングが利用されているわけです。 では、そうした変動費にあたる部分が、本当に本来の「変動費」になっていて、会社として財務的にもメリットを享受できているでしょうか。


資料

実際には、本来の「変動費」でなくなっているものがあります。契約の中身を管理していないと、「変動費」だと思っていたものが、いつの間にか「固定費」になっているのです。変動費、固定費といっても損益計算書の中では区別されないので隠れていますが、実は堂々と座布団を敷いてど真ん中に座っていて、見えているようで見えていないコスト削減の可能性があります。


では、変動費が固定費化してしまっているものとは、いったいどんなところにあるのでしょうか。
大きく分けると、次の2つです。

①業務委託契約のように期間を決めて契約をしている場合
②コピー機のカウンター料金や宅配便、社員やその家族の引越しのように、単価が最初の契約で決まっていて、その後は決められた単価で使った数量や件数を掛け合わせて自動的に請求される場合


①については、前述したように契約の中身を管理していくことが必要です。そこで、②について説明します。 コピー機のカウンター料金や宅配便は、一見、見かけは使った分だけ支払うものですから「変動費」そのものです。支払いをする合計金額は次のようになっています。


支払い合計金額=単価×利用量


「利用量」が変動するので、「支払い合計金額」が変動費という概念になるのですが、この仕組みの中に定数があります。それが「単価」です。この単価という概念は、固定費に近い概念だと筆者は思っています。つまり、変動費の中でも単価という固定費を管理していく必要があるということです。
このことも、「何を今さら」と思われるでしょう。しかし、直接材・戦略購買の領域である購買部がメインミッションとして行っている原価部分の購買では、単価が決まっているものの、常にその単価の見直しが行われています。一方、間接材・非戦略購買の領域では、それをやっているケースが少ないということです。
その理由は、何度も繰り返して述べていますので、ここではもう述べませんが、これをチェックすれば、コスト削減の可能性を見つけることができるのです。


著者:谷口健太郎 書籍:リバースオークション戦略(東洋経済新報社)より一部抜粋