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第十回 価格の妥当性

2015年1月20日

判断の鍵は「購買プロセス」

グラフ

購買プロセス(見積取得プロセス)を「見える化」して共通の情報として持つメリットは、それだけではありません。 それは、稟議書に添付された見積書を決裁する人が、購買プロセスをしっかり踏んで出てきた見積書であることを確認することで、的確な判断が可能になるという点です。これは、前にも述べたことですが、あらためて強調しておきたいと思います。


会社の規模にもよりますが、間接材・非戦略購買といえども支出される金額が何億、何千万にも上ることがあります。 決裁者は、見積書の金額が適正価格なのか? マーケットで妥当な金額なのか? もっとコスト削減の余地はないのか? といった疑問を常に持っているものです。仮に担当者から説明を受けても、確信が持てない、というのが決裁者の共通の悩みになっているのではないでしょうか。 決裁者のこの悩みに応え、確信を持って稟議書に印鑑を押してもらうためには、本当に比較購買の手順を踏んでいる、というプロセスを示すことが最良の方法なのです。その意味からも、価格の妥当性を判断する鍵は「購買プロセス」にあると断言できます。 具体的に考えてみましょう。 稟議書に3社見積が添付されているだけでは、それが本当に正しい価格であるかは判断できません。しかし、3社見積とともに、見積取得のプロセスとして「20社に見積依頼をして、10社から一次見積を取り、そのうち5社に再見積依頼をし、最終3社の見積を取った」ということがわかり、「最安値は3社のうちのA社であるが、B社との営業関係を考慮し、2番目に安いB社に発注したい」ということが稟議書で見えるようになっていたら、どうでしょうか。 決裁者は安心して適正価格として決裁できるのではないでしょうか。 なお、この購買プロセスは、業者さんの選定作業から契約までのプロセスだけにとどまりません。


下図に示したように、その後の発注から支払いまでのオペレーション部分も含まれます。見積書の決裁段階では、これらのステップは発注する条件として想定されていますが、これらの発注や支払いのステップもしっかりコントロールしていかなければ、本当に適正な価格での購買だったのかの評価はできません。
オペレーション部分の仕組みを見直して、コスト削減、合理化に努めることも欠かせません。


著者:谷口健太郎 書籍:リバースオークション戦略(東洋経済新報社)より一部抜粋